B-9
タイトル(日本語) 転移性進行癌患者における栄養状態の評価
タイトル(英 語) Evaluation of nutritional status in advanced metastatic cancer.
著者名 Sarhill N, Mahmoud F, Walsh D, et al
雑誌名,巻:頁 Support Care Cancer. 2003; 11: 652-659
目 的

転移性進行癌患者における前向きで包括的な栄養状態の評価

研究デザイン 横断研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 Cleveland Clinic TaussigCancer Center
対象患者

例数:352(男180女172)年齢:61(22-94)
原発部位(全員転移あり):肺18%、大腸11%、乳8%、前立腺6%、腎6%、多発性骨髄腫4%、不明4%、頭頚部4%、食道4%、膵3%、その他32%
転移:消化管または腹腔内40%、肝26%、腹腔内リンパ節11%

介 入

栄養項目の測定

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

理学所見、悪液質(10%以上の体重減少/6ヶ月、5%以上の減少/1ヶ月)、Hb, Alb, CRP, TSF(上腕三頭筋皮脂厚)、AMA(上腕筋肉面積(TSFと上腕周囲長から計算))、BMI(体脂肪指数)、REE(安静時エネルギー消費量:Harris-Benedict式から計算、BEI(生体電気インピーダンス(除脂肪体重, 体脂肪等を計算))
男女間比較にt検定

結 果

診断から死亡まで(16mo(0.5-470mo))計測からは死亡まで(1mo(1d-7mo))。

計測から死亡までの期間と体重減少/1moの程度に相関あり。計測から死亡までの期間とCRPは相関なし。

消化器症状(体重減少85%、食欲不振81%、早期満腹感61%、他13項目)の個数と体重減少の程度に相関あり(γ=0.8)。

体重減少者は男性に多く、体重減少者の71%は10%以上の体重減少、84%は摂食量減少があった。

悪液質患者では、TSF↓51%、AMA↓30%、BMI→または↑、REE↑41%、CRP↑74%。
結 論

ほとんどの緩和ケア紹介患者は著しい体重減少があった。

男性は女性より体重減少の程度が著しく、脂肪より筋肉量減少が優位であった。

体重減少をみとめた男性は女性より基礎代謝が高かった。

計測からの予後と一ヶ月以内の体重減少の程度との間に相関があった。

体重減少はあってもほとんど患者でBMIは正常だった。
生体インピーダンス法で測定した脂肪及び筋肉量とTSFやAMAはよく相関した。
コメント 今回のREEは計算値であり、実測値ではない。(平均1,350 kcal/day(872-2,415))また、健康男性12名女性5名(56±3.5才)で測定した(間接熱量法)REEの平均1,377 kcal/dayを超えた者をREE↑とした
作成者 須賀昭彦