B-8
タイトル(日本語) 無選別癌患者での食事摂取量や安静時消費カロリーと体重減少との関係
タイトル(英 語) Dietary intake and resting energy expenditure in relation to weight loss in unselected cancer patients.
著者名 Bosaeus I, Daneryd P, Svanberg E, et al
雑誌名,巻:頁 Int J Cancer. 2001; 93: 380-383
目 的

食事摂取量の変化で体重減少が説明できるか?
食事摂取量、REE(安静時消費カロリー)と体重減少との関係を調べる。

研究デザイン 横断研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 Sahlgrenska大学病院外科
対象患者

例数:297(男160女137)  年齢:67(30-90)
原疾患(固形癌):大腸82、膵71、上部消化管66、胆道48、他32
生命予後:6ヶ月以上
他:発症から1-6M(平均3M)、未治療

介 入

食事摂取量、REE、体重減少を測定

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

EI = Energy intake(食事摂取カロリー)
REE(間接熱量測定法)、hypermetabolic = REE>110%BMR
BMR(基礎代謝率)=Harris-Benedictの式によるREE予測式
BMI=Wt/Ht2、underweight = BMI<18.5、overweight = BMI>25
t検定または一元配置分散分析(Tukey多重比較検定)
体重減少とREEと食事摂取カロリーに関して重回帰分析

結 果

EI は26±10 kcal/kgと必要量を下回っていた。

10%以上の体重減少者は43%であった。

代謝亢進者(REE>110%)は48%であった。

代謝亢進の有無、腫瘍の種類、性別でEI(kcal/kg)は変わらなかった。

体重減少者は体重安定者よりもEIが多く、体重減少は摂食量の減少では説明できなかった。

やせている者は正常体重者よりEI(kcal/kg)が高かった。

代謝亢進者は代謝正常者よりEI/REEが低かった。

重回帰分析では体重減少はREEと相関しEIとは相関しなかった。
結 論 癌患者では代謝が亢進しているが、それを代償するほどには食事摂取量は増加していない。癌悪液質の説明としては食欲低下よりもこのことの方が適当かもしれない。
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作成者 須賀昭彦