B-7
タイトル(日本語) 進行肺癌患者におけるブドウ糖代謝
タイトル(英 語) Glucose metabolism in advanced lung cancer patients.
著者名 Richards EW, Long CL, Nelson KM, et al
雑誌名,巻:頁 Nutrition. 1992; 8: 245-251
目 的 進行肺癌患者ではREEやグルコース代謝が亢進しているか?
研究デザイン 症例対照研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 Baptist medical centers(アラバマ州)
対象患者

例数:肺癌 32 健常者19 年齢:肺癌 58.4(1.1)健常者57.4(1.2)
性別:肺癌 男23 女9 健常者 男9 女10 原疾患:肺癌(stage III, IV)
生命予後:今回の患者で診断から1年後、実際の生存率は50%だった。

介 入

下記項目の測定、比較検討

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

除脂肪体重(重水素による核医学検査)、リンパ球数、Alb、REE(間接熱量測定法)、グルコース動態(3Hと14Cを用いた定常注入モデル)
グルコース出現率 = μCi glucose infused/min
グルコース出現率 = μCi/mmol glucose(plasma)
グルコース酸化率 = μCi/mmol CO2 X mmol CO2/min
グルコース酸化率 = μCi/mmol glucose XC
グルコース酸化によるCO2産生率 =μCi/mmol CO2   
グルコース酸化によるCO2産生率 =μCi/mmol glucose XC
グルコース再利用率 = [3H]glucose appearance-[14C] glucose appearance X100
                  [3H]glucose appearance
mean(SE)、各項目に関して肺癌stage IIIとIVでANOVAを行い、有意差なければ、健常者と対応のないt検定

結 果

肺癌患者と健常者で除脂肪体重、リンパ球数に差がなく、栄養状態に差はない。

栄養摂取の低下または全身代謝の亢進を示唆する栄養指標はAlb(癌3.2,健3.9)と体重減少(癌8.1(1.2)%)のみである

REEも肺癌患者と健常者で有意差はない。

グルコース動態では、出現率と再利用率には差はないが、酸化率および酸化によるCO2産生率は肺癌患者で有意に減少していた。
結 論 グルコース利用全体としてはいくつか差異はあるものの、肺癌患者と健常者でREEもグルコース動態も差はなかった。
コメント 栄養状態、安静時消費カロリー、グルコース動態に差はないと述べているが、肺癌患者におけるAlb低下と体重減少の原因については記載なし。
作成者 須賀昭彦