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タイトル(日本語)

安静時カロリー消費量への腫瘍タイプの違いが及ぼす効果

タイトル(英 語) Effect of different tumor types on resting energy expenditure.
著者名 Fredrix EW, Soeters PB, Wouters EF, et al
雑誌名,巻:頁 Cancer Res. 1991; 51: 6138-6141
目 的

胃癌および大腸癌患者(GCR)と肺癌患者(L)とコントロール患者(H)でのREEの比較。再発の有無による腫瘍切除前後のREEの変化。

研究デザイン 症例対照研究、コホート研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 Open大学(オランダ)
対象患者

例数:GCR 104 L47 H40 年齢:GCR 70(11)L66(8)H65(8)
性別(男/女):GCR 54/50 L 43/4 H 18/22
GCR 47名・・18±5ヶ月後に L14名・・12±4ヶ月後にREE再測定

介 入

癌が発見されたときと腫瘍切除1〜1.5年後にREEを測定
腫瘍切除前後および腫瘍再発の有無でREEを比較検討

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

REE(間接熱量測定法)
除脂肪体重(生体インピーダンス法)
mean (SD)、ANOVA (post hocはTukey)、Mann Whitney U検定、
Wilcoxon検定、対応のあるt検定、χ2検定

結 果

REE(kcal/除脂肪体重)はGCR 29.8(4.3)、 L33.6(4.6)H29.6(2.9)で、

肺癌患者で有意に健常者や胃および大腸癌患者より増加していた。

胃および大腸癌患者では、腫瘍切除約1.5年後にREEは腫瘍切除前より若干有意な増加を示したが、健常者との比較では有意差はなかった。
肺癌患者では腫瘍切除後の再発の有無とREEに相関があった(γ0.55)。
結 論

・肺癌患者ではREEが増加しており、治癒的腫瘍切除で正常に戻った。
・胃癌および大腸癌患者ではREEは増加していなかった。
・癌のタイプが代謝を亢進する主要な因子である。

コメント 肺癌再発の有無とREEの相関に関しては、再発3名、非再発11名での結果であり、nがかなり少ない。
作成者 須賀昭彦