B'-8
タイトル(日本語)

胃癌および大腸癌初発患者における安静時カロリー消費量

タイトル(英 語) Resting energy expenditure in patients with newly detected gastric and colorectal cancers.
著者名 Fredrix EW, Soeters PB, Rouflart MJ, et al
雑誌名,巻:頁 Am J Clin Nutr. 1991; 53: 1318-22
目 的

胃癌および大腸癌初発患者と健常者と良性消化器疾患患者とでREEを比較

研究デザイン 症例対照研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 Limburg大学病院外科、内科病棟(オランダ)
対象患者

例数:胃および大腸癌(GCR)104 良性消化器疾患(GI)32 健常者(H)40
年齢:GCR 70(11) GI 64(14) H 65(8)
性別(男, 女):GCR 54, 50 GI 20, 12 H 18, 22
病態:StageI, II41 III, IV63 肝転移25
良性消化器疾患:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、マロリ−ワイス、潰瘍性大腸炎、憩室炎、絨毛腺腫

介 入 REE測定、3グループで比較検討
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

REE(間接熱量測定法)、除脂肪体重(生体インピーダンス法)
REE(間接熱量測定法)/REE(Harris-Benedictの予測式)>115%・・代謝亢進
体重減少(病気前の体重−現在の体重)
mean(SD)、ANOVA(post hocはTukey)、Mann-Whitney U検定、
χ2検定、回帰直線

結 果

体重減少(%) GCR 7.1(6.4)GI 4.0(4.9)p<0.01
REE(kJ/d)のみGCR vs H でp<0.01。他、REE(kJ/体重)、REE(kJ/除脂肪体重)、REE(%予測式)、代謝亢進者の割合(GCRで代謝亢進を示す割合13%)、呼吸商全てで有意差なし。
GCR, GI各グループを体重減少者と体重一定者に分けてREEを比較したが、REE(kJ/d)のGCR(体重減少者)vs GI(体重一定者)またはHのみ有意差あり、肝転移の有無も関係なし。胃癌と大腸癌でも差はない。
REE(kJ/d)と除脂肪体重の回帰直線においても、体重減少の有無で差はない。

結 論

胃癌、大腸癌患者での悪液質の原因には、REEの増加はほとんど関与していない。

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作成者 須賀昭彦