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タイトル(日本語)

良性疾患と悪性疾患におけるREEと体重減少の関係

タイトル(英 語) The Relationship Between Resting Energy Expenditure and Weight Loss in Benign and Malignant Disease.
著者名 Hansell DT, Davies JW, Burns HJ
雑誌名,巻:頁 Ann Surg. 1986; 203: 240-5
目 的

体重減少を伴うがん患者のREEが増加しているかどうか確定する。

研究デザイン 横断研究 癌患者、非癌患者の体重減少の有無とREE,LBM,metabolic body size, 体重を比較
エビデンスレベル 分析疫学的研究
研究施設 University Department of Surgery, Royal Infirmary, Glasgow, Scotland
対象患者

例数:体重減少癌患者42名、非体重減少癌患者56名、体重減少非癌患者16名、
例数:非体重減少非癌患者22名
原疾患:(癌)結腸癌55名、胃癌24名、非小細胞性肺癌12名、その他7名、(非癌)胃潰瘍11名、
原疾患:胆石17名、その他8名 
生命予後、予後因子、病態:不明

介 入 なし
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

Resting Energy Expenditure(REE), Lean body mass(LBM), metabolic body size, 体重
Mann-Whitney U-testにて分析 regression line

結 果

癌患者では、体重減少群のアルブミンとトランスフェリンは非体重減少群に比べ有意に低かった。

どの群においてもREEは体重、metabolic body massおよび LBMと有意に相関していた。また、体重減少癌患者のREEとLBMとの相関の回帰線の傾きは非体重減少癌患者および非体重減少非癌患者と有意に異なっていた。

非体重減少群に比べ体重減少癌患者のREEは有意に増加していたが、REEをLBMで補正して比較すると有意な差はなかった。
REEとLBMの回帰線の傾きは、癌患者と非癌患者では同じであるが、体重減少群と非体重減少群では有意に異なっていた。
肝転移の有無や癌種によってREEの差はなかった。
結 論

REEは、胃癌、大腸癌、非小細胞性肺癌では亢進しておらず、REEの増加は癌性悪液質の原因としての関与は少ない。REEの変化は坦癌によるものではなく、体重の減少に伴う変化である。

コメント 癌患者のステージ分類等が言及されていないため、癌の進行度との関係は不明であった。
作成者 小西 太