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タイトル(日本語)

栄養不良癌患者におけるエネルギー消費

タイトル(英 語) Energy Expendituree in Malnourished Cancer Patients.
著者名 Knox LS, Crosby LO, Feurer ID, et al
雑誌名,巻:頁 Ann Surg. 1983; 197: 152-62
目 的

癌患者のREEを測定し、癌患者のエネルギー消費(REE)が何の因子で決定されているのか評価する。

研究デザイン 横断研究
エビデンスレベル 分析疫学的研究 IV
研究施設 The Department of Surgery and the Clinical Nutrition Center and Cancer Center, University of Pennsylvania
対象患者

例数:200名
原疾患:結腸:14%、膵臓:8.5%、GI:7.5%、直腸:5.5%、食道:4.5%、胃:4%、
原疾患:子宮頚:16.5%、卵巣:5.5%、子宮体癌:4%、外陰部:2%、膀胱:8.5%、尿道:1%、
原疾患:その他:18.5%
年齢:59.5+/-13.8
生命予後、予後因子:不明
病態:敗血症・発熱、術後・化学療法を含めない

介 入
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

Resting Energy Expenditure (REE)、Predicted Energy Expenditure (PEE)、体重、血清中アルブミン、総鉄結合能(TIBC)、罹病期間、TPNの有無、肝転移
Scheffe's test, Chi square analysis, Student's t test

結 果

59%の患者でREEの異常を認めた。33%で低下、26%で増加していた。

年齢、性別、体格、栄養状態、腫瘍体積、肝転移によるエネルギー消費の差は認めなかった。REEが増加している患者の罹病期間は有意に長かった。

結 論

癌の罹病期間がエネルギー代謝の異常に最も関与していた。癌患者のエネルギー代謝は異常になっているが単に増加しているだけではなかった。

コメント 癌患者ではエネルギー代謝の異常を伴っており、それが罹病期間に関与していることは理解できるが、腫瘍体積や肝転移の有無と無関係であるならば何によって引き起こされているのか重要である。同一疾患で状態の違う患者間での比較が必要であると考える。
作成者 小西 太