B'-12
タイトル(日本語)

非ホルモン感受性進行癌患者における、食事摂取、身体組成、REE(安静時エネルギー消費量)に対する酢酸メドロキシプロゲステロンの効果

タイトル(英 語) Effect of Medroxyprogesterone Acetate on food intake, body composition, and resting energy expenditure in patients with advanced, nonhormone-sensitive cancer: A randomized, placebo-controlled trial.
著者名 Simons JP, Schols AM, Hoefnagels JM, et al
雑誌名,巻:頁 Cancer. 1998; 82: 553-560
目 的

酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)の食事摂取、身体組成、REEに対する効果

研究デザイン RCT
エビデンスレベル II
治療環境・施設名 Maastricht大学病院(オランダ)
対象患者

例数(完遂数):MPA 27(18)placebo 27(15)以下は完遂者 
年齢:MPA 68(8)placebo 67(7) 性別:MPA 男78% placebo 男87%
原疾患(肺癌、消化器癌、他): MPA(61%、22%、17%)placebo(73%、7%、20%)
生命予後:KPS>60%

介 入

MPA 500 mgまたはplacebo x 2 / day, 12weeks
0wと6wと12wで下記項目を比較

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

食事摂取量(30日間、食事内容の記録)
身体組成(除脂肪体重、体脂肪量)(重水素希釈法・・・核医学検査)
REE(間接熱量測定法)
t検定、χ2検定(Yates補正またはFisherの直接法)、反復測定-分散分析法(郡内比較)、単回帰分析(食事摂取量の変化と体脂肪量の変化)

結 果

0w
食事摂取量:MPA 2320(756)placebo 2025(529)kcal/day
REE:MPA 1659(285)placebo 1699(235)kcal/day
除脂肪体重:MPA 49.4(9.4)placebo 52.0(6.0)kg
体脂肪量:MPA 15.8(5.1)placebo 17.3(7.2)kg
MPA群はplacebo群より12w後に有意に食事摂取量が増加していた。
食事摂取量の増加は体脂肪量の増加と相関していたが、除脂肪体重とは相関しなかった。
MPA群で6w後にREEが有意に増加したが、12w後では有意ではなかった。

結 論

非ホルモン感受性癌患者においてMPAは食事摂取量を増加させ、脂肪減少を抑制することができる。

コメント REEに関しては、性差と除脂肪体重を考慮した健常者と比較して、癌患者では亢進していた。
作成者 須賀昭彦