A-9
タイトル(日本語) 悪性消化管閉塞を伴った終末期癌患者の症状コントロール
タイトル(英 語) Symptom control in terminally ill patients with malignant bowel obstruction (MBO).
著者名 Fainsinger RL, Spachynski K, Hanson J, et al
雑誌名,巻:頁 J Pain Symptom Manage. 1994; 9: 12-18
目 的 終末期癌患者における消化管閉塞に対する症状コントロールについて記述する。
研究デザイン Case series
エビデンスレベル V
研究施設 Palliative Care Unit, Edmonton General Hospital, Canada
対象患者 例数:15例 年齢:63±13歳
原疾患:消化管53%、腎尿路 27%、肺 13%、不明 7%
全身状態:入院期間(生存期間)25±21日
病態:消化管閉塞(完全閉塞10名、不完全閉塞5名)
治療環境:緩和ケア病棟
介 入

オピオイド、ステロイド、hyocine butylbromide(40-60mg, 3名)、中枢性制吐剤(dimenhydramine, haloperidolなど)

皮下輸液(全例)平均1313±537mL
主要評価項目(定義)・
統計学的手法
患者(不可能な場合看護師)が、疼痛、嘔気、眠気(VAS:0-100)を記録する
結 果

死亡前14日間の疼痛、嘔気、眠気のVAS得点は、それぞれ、21-39、20-27、46-80であった。

初診時に経鼻胃管の挿入されていた2名で薬物治療後に症状の増悪なく抜去した。経過中に上部消化管閉塞を生じた1名で経鼻胃管を挿入、1名で経皮的胃瘻を造設し症状緩和を得た。3名では入院時に胃瘻が造設されていた。

結 論 手術適応のない進行癌患者の消化管閉塞に対して、胃管留置や経静脈的輸液の利用を最小限に抑えながら、良好な症状コントロールが可能であった。
コメント 輸液症状は輸液治療前後で記載されていないので輸液の治療効果は評価できない。
作成者 中島信久