A-7
タイトル(日本語) 緩和ケアを受ける癌患者の脱水の症状
タイトル(英 語) Dehydration symptoms of palliative care cancer patients.
著者名 Burge FI
雑誌名,巻:頁 J Pain Symptom Manage. 1993; 8: 454-464
目 的 終末期癌患者の脱水に伴う症状の重症度と分布を明らかにし、症状の重症度と脱水の客観的指標との関連をみる。
研究デザイン 横断研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 緩和ケア病棟
対象患者

例数:52例 年齢:61(41-73)歳 性別:男性26例、女性26例
原疾患:消化管27%、肺21%、泌尿器19%、乳がん8%、中枢神経4%、その他21%
全身状態:予測される予後:6週間以内、実際の予後:14日以内27%

介 入 輸液なし
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

のどの渇き、口渇、味覚異変、嘔気、飲水時の喜び、倦怠感、痛みの7項目についてVAS(0-100)で患者が評価。

のどの渇きのVAS値の決定要因について重回帰分析。
結 果

VASは倦怠感61.8、口渇60.0、のどの渇き53.8、味覚の異変46.6、疼痛35.5、嘔吐24.0、飲水時の喜び61.8であった。

経口的飲水量、血清Na、浸透圧、尿素、年齢、口腔内病変、生存日数のいずれも、のどの渇きの有意な予測因子ではなかった。

経口的飲水量は、<250mL 10%, 250-499mL 23%, 500-749mL 13%, 750-999mL, 27% ≧ 1000 27%。

ナトリウム、浸透圧、尿素の平均値・中央値はそれぞれ134mmol/L・136mmol/L, 281mOsm/L・282mOsm/L, 6.7mmol/L・5.8mmol/L。
結 論 終末期癌患者において、水分摂取量、脱水の生化学的検査所見と主観的なのどの渇きは相関しない。
コメント 進行癌患者における脱水症状を定量的に評価した最初の論文。
作成者 池垣淳一