A-5
タイトル(日本語) 卵巣癌終末期症例の緩和治療
タイトル(英 語) A technique for managing terminally ill ovarian carcinoma patients.
著者名 Chapman C, Bosscher J, Remmenga S, et al
雑誌名,巻:頁 Gynecol Oncol. 1991; 41: 88-91
目 的 PSが良好だが手術不能な小腸閉塞のある卵巣癌患者に対して生存期間の延長とQOLの維持が可能であった症例を記載する。
研究デザイン 症例報告
エビデンスレベル V
治療環境・施設名 Department of Obstetrics and Gynecology,and Gynecologic Oncology Service,Department of Obstetrics and Gynecology,Walter Reed Army Medical Center,Washington, USA
対象患者

例数:1例 年齢:38歳,女性 原疾患:卵巣癌 病態:小腸閉塞

介 入 HPN、疼痛管理、PEG
主要評価項目(定義)・
統計学的手法
結 果 腹膜播種のある卵巣癌に対し、広範切除後、化学療法を施行した。20ヶ月後、再発し、化学療法を行ったが、骨盤腫瘤の増大、右肺・肝転移を認めた。化学療法を施行したが、小腸が完全に閉塞した。PSは維持されていたため(goodとのみ記載)、TPNを施行し、5週後、モルヒネによる硬膜外腔鎮痛法を施行、さらに、1週後PEGを施行した。TPNは夜間12時間で投与し、HPNに移行した。HPN中もPSは1〜2であり、宗教儀式、家事、買い物などが可能であった。摂取した飲み物・食べ物は、PEGチューブから排出した。症状は小腸が完全に閉塞したままで、感染症で数回再入院を繰り返した。小腸の完全閉塞後9ヶ月、初診後45ヶ月に肺転移で死亡した。
結 論 小腸閉塞のある終末期の卵巣癌患者に対し、PSが良好な場合、栄養管理、疼痛管理、PEGによって症状緩和が期待される。
コメント 1例報告、評価は医療者が行っている。
作成者 田村洋一郎