A-30
タイトル(日本語) 在宅中心静脈栄養を施行した進行癌患者におけるQOLと生存期間
タイトル(英 語) Quality of life and length of survival in advanced cancer patients on home parenteral nutrition.
著者名 Bozzetti F, Cozzaglio L, Biganzoli E, et.al
雑誌名,巻:頁 Clinical nutrition. 2002; 21: 281-288
目 的 1)HPNを受けている患者のQOLの推移をあきらかにする。
2)HPN施行前に患者の予後を予測することが可能かを検討する。
研究デザイン 前後比較研究
エビデンスレベル III
研究施設 6施設、Italian Society for parenteral and enteral nutrition, Italy
対象患者

例数:69例 年齢:平均54歳(29−82歳) 性別:男性28例・女性41例
原疾患:大腸・直腸癌30%、胃癌23%、子宮・卵巣癌19%、乳癌2.9%、他25%
全身状態:生命予後:記載なし;KPS40-90(中央値=60)、癌性腹膜炎77%、
全身状態:肺・肝臓への遠隔転移なし63%、体重減少69%(10-19%:24%; >20%:32%)、
全身状態:アルブミン2.2-4.8(中央値=3.3)
病態:消化管閉塞58例、36例が化学療法
治療環境:在宅、病院

介 入

TPN(30kcal/kg/日、60g/日脂肪、12g/日窒素)。18名皮下ポート、他皮下トンネル。

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

・生存期間。QOL(Rotterdam Symptom Checklist)を月1回記入。
・Cox proportional hazards models、Likelihood ration test (LRT)

結 果

生存期間:中央値=4ヵ月(1-14ヶ月)。33%は7ヶ月以上生存。

48例が死亡、7例が経口摂取に回復、6例が合併症で入院、4例がTPNを拒否、3例が癌以外の原因で死亡、1例が自殺。

QOL調査表を記載できた患者(1ヶ月後44名、3ヶ月後17名)では、QOL得点は維持された。

Karnofsky Performance Scale、遠隔転移、癌治療の有無は生命予後と関連する傾向があったが、有意ではなかった。
結 論 生命予後が3ヶ月以上を見込める患者では、TPNは有益な可能性がある。
コメント 対象群がない、QOL評価での欠損を統計学的に処理していない。
作成者 東口高志、飯田俊雄