A-3
タイトル(日本語) 進行がん患者における水分補給と鎮痛剤投与のための皮下注入
タイトル(英 語) Hypodermoclysis for the administration of fluids and narcotic analgesics in patients with advanced cancer.
著者名 Bruera E, Legris MA, Kuehn N, et al
雑誌名,巻:頁 J Pain Symptom Manage. 1990; 5: 218-220
目 的 進行がん患者に対する皮下注入による水分補給と鎮痛剤投与の安全性と有効性を検討する。
研究デザイン Case series
エビデンスレベル V
治療環境・施設名 Palliative Care Unit, Edmonton General Hospital, University of Alberta, Canada
対象患者 例数:58例 年齢:62±14歳 性別:男性21例、女性37例
原疾患:消化器がん36%、泌尿器がん31%、乳がん12%、肺がん17%、その他3.4%
全身状態:記載なし
病態:消化管閉塞48%、悪心・嘔吐17%、経口摂取不良による混乱24%、嚥下障害10%
介 入
皮下注入溶液(2/3は5%デキストロース、1/3は生理食塩液)を1時間20-100mlの速度で、1Lあたりヒアルロニダーゼ750単位と20-40 mEqの塩化カリウムとともに注入した。
モルヒネ21例、ヒドロモルホン17例に追加した。
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

注入期間,注入総量,カリウム投与量,中止理由,有害反応

結 果

注入期間は平均14±9日、注入量は平均1.3±0.8L/日(0.5-3)であった。塩化カリウムの平均投与量は25±8 mEq/Lであった。

皮下注入中止の理由は、死亡43例、経口水分補給と鎮痛剤の皮下投与10例、経口投与2例、水分制限3例(抗利尿ホルモン不適切分泌1例、肺浮腫2例)であった。

有害事象は、局所感染2例、皮膚変色2例であった。
結 論 皮下注入は進行がん患者の安全で有効な水分補給の方法である可能性がある。
コメント 連続する症例を用い、皮下注入の有用性を示唆しているが、症例シリーズ研究であるため、その評価には限界がある。
作成者 岡部 健