A-29
タイトル(日本語) HPNを受けた不可逆的腸閉塞を伴う終末期癌患者における生存期間の予後因子
タイトル(英 語) Predictors of survival in terminal-cancer patients with irreversible bowel obstruction receiving home parenteral nutrition.
著者名 Pasanisi F, Orban A, Scalfi L, et.al
雑誌名,巻:頁 Nutrition. 2001; 17: 581-584
目 的 HPN(home parenteral nutrition)を受けている患者の生命予後、生命予後を規定する要因を明らかにする。
研究デザイン Case series
エビデンスレベル V
研究施設 Federico II University, S Giovanni Rotond, Italy
対象患者

例数:76例 年齢:56±13歳 性別:男性22例、女性54例
原疾患:胃癌37%、卵巣癌24%、大腸癌21%、他18%
全身状態:KPS=40、24例;50 、30例;60<、22例;アルブミン3.3±0.53mg/dL;腹水、41例
病態:腸閉塞、化学療法なし
治療環境:在宅、病院

介 入

HPN(アミノ酸:1-1.2g/kg/日、糖:総カロリー50-65%、脂肪:総カロリーの25-30%)死亡数日前まで継続。

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

生命予後
生存期間が3カ月以上、3カ月未満に分けて属性を比較
Mann-Whytney U test、chi-square test、Wilcoxon test

結 果

生命予後:6-301日(中央値=74日)。

3ヶ月以上の生存群では、年令が若く、アルブミン・ヘモグロビン・コレステロールが高かった。多変量解析では、albuminとKarnofsky performance status(40-50 vs 60-70)が独立した予後因子だった(R2=31%)。

薬剤は過活動性せん妄の、脱水(腎前性窒素血症、高血漿浸透圧)は低活動性せん妄の独立因子だった。

チャートレビューにおいて、さらに、口呼吸、オピオイドの使用が重度なのどの渇きのほかの主要な原因と考えられた。

完全寛解率は20%(薬剤性は37%、高カルシウム血症は38%)だった。輸液(500ml以上/24時間)は薬剤性せん妄の47%、腎前性窒素血症性せん妄の41%、高血漿浸透圧の38%で施行された。
結 論 AlbuminとKarnofsky performance statusによって生命予後を予測することはできるが、予測される割合は低い。
コメント 探索的研究。輸液治療の有効性評価ではない。
作成者 東口高志、飯田俊雄