A-28
タイトル(日本語) 終末期せん妄の病因と臨床的特徴との関係
タイトル(英 語) Underlying pathologies and their associations with clinical features in terminal delirium of cancer patients.
著者名 Morita T, Tei Y, Tsunoda J, et al
雑誌名,巻:頁 J Pain Symptom Manage. 2001; 22: 997-1006
目 的 終末せん妄の病因と臨床的特徴との関係を探索する。
研究デザイン コホート研究(輸液に関する解析は副次的)。
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 緩和ケア病棟、聖隷三方原病院、日本
対象患者

例数:265例 年齢:65±13歳 性別:男性64%
原疾患:肺18%、肝胆膵13%、大腸19%、胃15%、泌尿生殖系9.2%、頚部7.2%、食道5.2%、乳腺4.6%
全身状態:Palliative Performance Score:26±11

介 入

せん妄の病因検索、病因への治療、薬物療法

主要評価項目(定義)・
統計学的手法
Memorial Delirium Assessment Schedule
結 果

研究期間中に死亡した237名のうち213名(90%)に245のせん妄エピソードが発症した。93%で1つ以上の病因が同定され、1患者につき1.8±1.1因子、52%で2因子以上であった。

病因は、肝不全29%、薬剤25%、腎前性窒素血症21%、高血漿浸透圧21%、低酸素症16%、DIC12%、中枢神経障害12%、感染11%、高カルシウム血症8.5%であった。オピオイドは21%(平均経口モルヒネ189±431mg/日)で病因と考えられた。

薬剤は過活動性せん妄の、脱水(腎前性窒素血症、高血漿浸透圧)は低活動性せん妄の独立因子だった。

チャートレビューにおいて、さらに、口呼吸、オピオイドの使用が重度なのどの渇きのほかの主要な原因と考えられた。

完全寛解率は20%(薬剤性は37%、高カルシウム血症は38%)だった。輸液(500ml以上/24時間)は薬剤性せん妄の47%、腎前性窒素血症性せん妄の41%、高血漿浸透圧の38%で施行された。
結 論 脱水はしばしばせん妄の原因となり、低活動性せん妄と相関している。
コメント
作成者 瀧川千鶴子、佐々木聡美