A-25
タイトル(日本語) 進行がん患者におけるせん妄の原因
タイトル(英 語) Occurrence, Causes, and outcome of Delirium in Patients With Advanced Cancer: A Prospective Study.
著者名 Lawlor PG, Ganon B, Manicini IL, et al
雑誌名,巻:頁 Arch Intern Med. 2000 ; 160 : 786-794
目 的 進行がん患者におけるせん妄の発生率、病因、回復可能性を評価する。
研究デザイン コホート研究(輸液に関する解析は副次的)。
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 Palliative Care Unit, Grey Nun’s Hospital, Canada
対象患者

例数:71例(せん妄発症群)vs 33例(対照群)
年齢:63±13 vs 59±14歳 性別:男性54% vs 45%
原疾患:肺30% vs 27%、泌尿生殖器27% vs 27%、消化管13% vs 15%、乳腺11% vs 18%、他

介 入 スクリーニング:Mini-mental State Examination、診断:DSM-IV、重症度評価:Memorial Delirium Assessment Schedule。理学所見により脱水所見があれば皮下輸液。
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

せん妄の発生頻度、病因の頻度、回復可能性、回復可能性に関与する要因。

結 果

終末期せん妄は88%に生じた。

病因は、薬物、脱水、感染症、低酸素血症、代謝性障害などであった。
せん妄エピソードの49%が回復可能であった。
回復可能性と有意に相関した病因は、単変量解析ではオピオイド、脱水であり、低酸素血症と代謝性障害は非回復可能性の要因であった。多変量解析では、脱水は回復可能性の要因ではなく、オピオイド、低酸素血症、感染症が独立要因であった。
結 論 脱水はしばしばせん妄の原因となる。オピオイドと脱水の重複したせん妄ではオピオイドの変更と輸液による症状緩和が期待できる。
コメント 3次の緩和ケア専門施設における報告。
作成者 瀧川千鶴子