A-20
タイトル(日本語) 終末期癌患者の在宅栄養管理
タイトル(英 語) Home artificial nutrition in advanced cancer.
著者名 Pironi L, Ruggeri E, Tanneberger S, et al
雑誌名,巻:頁 J R Soc Med. 1997; 90: 597-603
目 的 在宅栄養管理によって、1)悪液質による死亡の予防、2)患者・家族の負担なしの在宅療養の可能性、3)PSの改善を評価し、4)医療コストに関する情報を得る。
研究デザイン 前後比較研究
エビデンスレベル III
治療環境・施設名 Pain Relief and Palliative Care Unit, SAMOT, Palermo, Italy.
対象患者

例数:164例(home enteral nutrition (HEN)135例,home parenteral nutrition (HPN) 29例)
年齢:平均65±14歳 性別:男性110例、女性54例
原疾患:頭頚部31%、胃腸48%、肺6.7%、生殖泌尿器3.6%、他11%
全身状態:遠隔転移あり:55%(HEN)、90%(HPN);KPS<50:33%(HEN)、31%(HPN)
病態: HEN;嚥下障害60%、上部消化管閉塞33%、HPN;下部消化管閉塞58%、上部消化管閉塞31%、嚥下障害11%

介 入 HEN (胃管50%、PEG18%、空腸瘻27%、手術による胃瘻5%)、または、HPN(皮下トンネルなし79%、皮下トンネル14%、ポート7%;持続投与69%、間歇投与31%)。内容は記載なし。
主要評価項目(定義)・
統計学的手法
1)生存期間、合併症、2)医療者が評価した患者・家族の負担感(なし:never complain、軽度:sometimes complain、高度:constantly)、3)治療開始後1ヶ月のPS、4)コスト。Student's t-test、χ2test。
結 果

(HPNに関する結果)

生存期間は、 12±8.0週であった。

HPNに関連した合併症:カテーテル敗血症0.67%、静脈血栓症0.16%、代謝異常0.50%

患者・家族の負担感:”well-accepted”66%、”annoyance”24%、”scarcely tolerated” 10%であった
治療開始後1ヶ月のKPSの変化:上昇が6.8%、低下は17%、変化なしは76%であった。
コストでは61 European Currency Unitsであった。
結 論 在宅栄養管理は、患者,家族に著しい負担感がなく実施可能であり、入院費用より安価であるが、明確な適応基準が必要である。
コメント 対照群がないため治療効果は評価できない、負担感の評価は治療者によって行われており不適切に評価されている可能性がある。
作成者 田村洋一郎