A-15
タイトル(日本語) 在宅がん患者における消化管閉塞:4年間の経験
タイトル(英 語) Bowel obstruction in home-care cancer patients : 4 year experience.
著者名 Mercadante S
雑誌名,巻:頁 Support Care Cancer. 1995; 3: 190-193
目 的 在宅ケアを受けている進行癌患者における消化管閉塞に対する治療内容と転帰を記述する。
研究デザイン Case series
エビデンスレベル V
研究施設 Pain relief and palliative care, SAMOT, Italy.
対象患者

例数:25例 年齢:61歳(35-65) 性別:男性13例、女性12例
原疾患:結腸32%、卵巣28%、膵臓16%、胃12%、直腸8%、肉腫4%
全身状態:生命予後:平均19日(3−53)
病態:消化管閉塞
治療環境:在宅

介 入 個別的な薬物的緩和治療と輸液治療。Octreotide(20名)、Morphineなどのオピオイド(17例)、Haloperidolなどの中枢性制吐剤(18)、Metochropropamide(2例)、Ondansetron(2例)など。
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

悪心・嘔吐(0, 3, 6, 9)、疼痛(VAS: 0-10)の合計得点(<7を緩和されているとした)

医師が、治療開始前、1週間後、死亡1日前に評価

paired Student'st test
結 果

入院した患者は6名であった。3名が手術を受けたが術後早期に死亡した。2名は中心静脈と経鼻胃管を留置して在宅ケアを受けた。1名は自然に瘻孔形成し症状消失したために在宅ケアを受けた。

19名は在宅ケアのみを受けた。13名が平均19日経静脈的栄養を受けた。7名が経鼻胃管を一時的に使用したが薬物治療で苦痛が緩和された後に抜去した。中心静脈栄養を行った5例は手術適応なしであった。

症状得点は、治療開始前12±3、1週間後6.1±2、死亡1日前6.4±2であった。
結 論 消化管閉塞を伴う終末期患者の在宅ケアにおいては、Octreotide、Haloperidol、Morphineなどの薬剤治療により、良好な症状緩和を得ることができる。
コメント Case series。複数の治療の総合評価であり、輸液の治療効果は判断できない。
作成者 中島信久