A-13
タイトル(日本語) 皮下注入の1時間注入を受ける患者におけるヒアルロニダーゼの異なった2濃度の比較
タイトル(英 語) Comparison of two different concentrations of hyaluronidase in patients receiving one-hour infusions of hypodermoclysis.
著者名 Bruera E, de Stoutz ND, Fainsinger RL, et al
雑誌名,巻:頁 J Pain Symptom Manage. 1995; 10: 505-9
目 的 皮下輸液を受ける患者で、輸液中に混合するヒアルロニダーゼ濃度の有効性と安全性を評価する。
研究デザイン 無作為化二重盲検クロスオーバー比較試験。
エビデンスレベル II
治療環境・施設名 Palliative Care Program, Edmonton General Hospital, University of Alberta, Canada.
対象患者

例数:25例 年齢:67±13歳 性別:男性9例、女性16例
原疾患:肺がん28%、乳がん12%、消化器がん32%、泌尿器がん24%、その他8.0%
病態:約1,000mlの非経口水分補給が必要

介 入

ヒアルロニダーゼ300単位/1.5L投与と150単位/1.5L投与。

Day1の8:00及び16:00に500ml(2/3:5%デキストロース溶液,1/3:生理食塩液)の1時間のボーラス皮下投与を行った。翌日,新たな部位に変更し,投与内容をクロスオーバーして投与した。

25Gの金属翼状針を用い,胸部または腹部の皮下に投与した。
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

疼痛(VAS:0-10)、腫れ(VAS:0-10)、浮腫(0:なし,1:軽度,2:直径10cm以下,3:直径10-15cm,4:解剖学的構造が消失するくらいに広がった浮腫)、発赤(0:なし,1:測定不能の小さな発赤,2:直径10cm以下,3:直径10-15cm,4:解剖学的構造が消失するくらいに広がった発赤、またはかゆみ)。

注射部位の快適性の差異の重要性(0-7)、患者の嗜好。

結 果
開始前 30分後 60分後
疼痛 300単位 5.4 5.4 7.9
150単位 4.9 5.8 9.7
腫れ 300単位 3.1 4.9 5.2
150単位 5.2 4 6.9
浮腫 300単位 0.5 1.6 1.9
150単位 0.5 1.9 2.1
発赤 300単位 0.6 0.1 0.7
150単位 0.6 0.2 0.8
疼痛、腫れ、浮腫、発赤に関して両群に有意差を認めなかった。
快適性の差異の重要性、患者の嗜好に有意差を認めなかった。
結 論 ・ヒアルロニダーゼの濃度差は効果に有意な影響を与えなかった。
・進行がん患者の皮下輸液に対して短時間(1時間)のボーラス注入の忍容性は良好。
コメント
作成者 岡部 健