A-12
タイトル(日本語) 進行がん患者の認知障害の変化パターン:認知機能モニタリング、輸液、オピオイドローテーションとの関係
タイトル(英 語) Changing Pattern of Agitated Impaired Mental Status in Patients with Advanced Cancer: Association with Cognitive Monitoring, Hydration, and Opioid Rotation.
著者名 Bruera E, Franco JJ, Maltoni M, et al
雑誌名,巻:頁 J Pain Symptom Manage. 1995; 10: 287-291
目 的 終末期の認知障害の発生頻度が認知機能モニタリング、輸液、オピオイドローテーションにより低下するかを確認する。
研究デザイン Historical control study(症状評価は後向き)
エビデンスレベル V
治療環境・施設名 Palliative Care Unit, Edmonton General Hospital, Canada
対象患者

例数:対照群117例、
例数:介入群(認知機能モニタリング、輸液、オピオイドローテーションを積極的に施行)162例
年齢:65±11歳 vs 66±12歳 性別:男性58% vs 52%
原疾患:乳腺12% vs 12%、消化管32% vs 25%、泌尿生殖器18% vs 22%、肺25% vs 23%、
原疾患:血液4% vs 2%、頭頚部4% vs 6%、他
全身状態:死亡率;97% vs 97%、入院日数;33±35 vs 41±46日

介 入 認知機能モニタリング、輸液、オピオイドローテーションを積極的に施行。
主要評価項目(定義)・
統計学的手法
IMS(impaired Mental Status:混乱、妄想、幻覚、意識水準の変化、haloperidolの使用のいずれかを認めるもの),Agitated IMS(IMSのうち、haloperidolの定期投与か他の向精神薬が必要な精神運動性興奮、幻覚、妄想)の頻度。ハロペリドール使用率・使用量。ハロペリドール以外の向精神薬の使用率。
結 果

輸液率は介入群で有意に増加した(32% vs 73%)。オピオイドローテーション施行率は介入群で有意に増加した(21% vs 41%)

Agitated IMSは介入群で有意に減少した(26% vs 10%)。IMSの頻度は変わらなかった。ハロペリドール使用率(27% vs 41%)は有意に増えたが、使用量は有意に減少し(5.6±3.8 vs 3.6±2.4mg)、midazolamを含むハロペリドール以外の向精神薬の使用率は有意に減少した(38% vs 12%)

結 論 認知機能モニタリング、輸液、オピオイドローテーションは終末期の過活動型せん妄を抑制する可能性がある。
コメント 主要評価項目の信頼性、妥当性が不明、histrical control。
作成者 瀧川千鶴子