A-11
タイトル(日本語) 輸液が終末期患者の血液、尿検査所見、および、意識水準に及ぼす影響
タイトル(英 語) The effect of intravenous fluid infusion on blood and urine parameters of hydration and on state of consciousness in terminal cancer patients.
著者名 Waller A, Hershkowitz M, Adunsky A
雑誌名,巻:頁 Am J Hosp Palliat Care. 1994; 11: 22-27
目 的 輸液と意識水準に相関があるかを明らかにする。
研究デザイン 横断研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 Tel Hashomer Hospice, Chaim Sheba Medical Center, Israel
対象患者

死亡前48時間以内に血液検査を受けた68名(背景因子に関する記載なし)

介 入 基本的に輸液をしないが家族が希望した場合1-2L/日の輸液
主要評価項目(定義)・
統計学的手法
・意識水準を4段階評価(清明、音声刺激に反応、痛覚刺激に反応、昏睡)
・輸液群・非輸液群とで意識水準を比較。意識水準と血液学上の脱水所見の相関を探索。
結 果

55名は輸液を受けておらず13名は輸液を受けていた。

意識水準は、輸液の有無とは相関しなかった。Na, 浸透圧と有意に相関したが、Kとは相関しなかった。

平均値は、BUN142±88, クレアチニン2.3±1.5、血中浸透圧314±27、Na141±8.6であった。46%で高カリウム血症(>5.5mEq/L)、87%で高窒素血症が認められた。Na、浸透圧は輸液群において、非輸液群より有意に高く、BUNに有意差はなかった。
結 論 静脈内輸液は終末期患者に有益ではないことを示唆する。
コメント 治療バイアスのため比較は困難。
作成者 瀧川千鶴子、佐々木聡美