A'-5
タイトル(日本語) HPNを施行した癌患者の予後
タイトル(英 語) Outcome of cancer patients receiving home parenteral nutrition.
著者名 Cozzaglio L, Balzola F, Cosentino F, et al
雑誌名,巻:頁 JPEN J Parenter Enteral Nutr. 1997; 21: 339-342
目 的

癌患者におけるHPN導入は有効であるか検討することが目的である。

研究デザイン Case series
エビデンスレベル V
研究施設 9施設、Istituto Nazionale per lo Studio e la Cura dei Tumori他, Italy
対象患者

例数:75例 年齢:平均55歳(22-84) 性別:男性33例、女性42例
原疾患:胃癌43%、大腸癌19%、卵巣癌9.3%、膵癌、乳癌、食道癌各5.3%、他13%
全身状態:生命予後:1-15ヶ月(中央値=4ヶ月):Karnofsky PS(50〔30-90〕)、
全身状態:体重減少(13%〔2-28〕)、アルブミン(3.1mg/dL〔2.1-4.6〕)、
全身状態:リンパ球数(1150〔458-4336〕)。遠隔転移72%
病態:消化管閉塞66%、放射線・化学療法21%
治療環境:在宅、病院

介 入 HPN(連日投与;週6,4、または、3日施行;窒素11.2g/日、糖336g/日、脂肪72g/日毎日、58g/回週2回、56g/回週1回)
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

前後の体重、albumin、リンパ球数、TIBC、Karnofsky performance statusの3ヶ月後、6ヶ月後の変化。

3ヶ月以上生存患者と3ヶ月未満生存患者におけるKarnofsky performance statusの改善率。

Karnofsky performance status別の生存率。

結 果

全症例対象では、前後で、体重、albumin、リンパ球数、TIBCに変化なし。

3ヶ月以上生存した41例では、体重(49.5→52kg)、albumin(3.3→3.6g/dL)、リンパ球が有意に改善した。

3ヶ月以上生存患者では、Karnofsky performance statusは上昇した症例が27例、変わらなかったのが21例、低下した症例が3例であった。(3ヶ月未満生存患者では9%改善した)。

生存期間は、Karnofsky performance statusが40以下、50以上の2群で有意に異なっていた。
合併症 25%:敗血症8.0%、閉塞5.3%、逸脱6.7%(関連死亡なし)。
結 論 3ヶ月以上生存する患者ではHPNは有用であるが、Karnofsky performance statusが50未満の患者には用いるべきではない。
コメント 対照群がない、Intention-to-treat解析ではない。
作成者 東口高志、飯田俊雄