A'-4
タイトル(日本語) 終末期患者の脱水
タイトル(英 語) Dehydration in terminally ill patients.
著者名 Andrews MA, Bell ER, Smith SA, et al
雑誌名,巻:頁 Post Grad Med. 1993; 93: 201-208
目 的

経管栄養、中心静脈栄養の減量や中止で苦痛緩和が得られた症例を記載する。

研究デザイン 症例報告
エビデンスレベル V
治療環境・施設名 Hospice unit, Veterans Affairs Medical Center, USA
対象患者

例数:3例 年齢:72(64-77)歳 性別:男性3例

介 入 経管栄養・中心静脈栄養の減量・中止。
主要評価項目(定義)・
統計学的手法
医師が、浮腫、気道分泌など体液過剰症状、不穏を臨床的に評価した。
結 果

症例1:頭頸部がん術後、放射線・化学療法後の症例で顔面浮腫、口腔・気管切開部から持続的に分泌あり、胃管から経管栄養を実施した。経管栄養中止後死亡までの27日間浮腫、分泌物が軽減し、気道閉塞が改善した。
症例2:放射線治療後の肺がんの症例で、輸液と経管栄養を実施して不穏が出現したが、輸液を減らすと不穏が改善し5日後に死亡するまで苦痛なく過ごすことができた。
症例3:骨転移に放射線治療を行った肺がんの症例で、中心静脈栄養中止後、肺うっ血が改善して家族とゆっくり話すことができた。全身状態が悪化した後、苦痛なく死亡した。

結 論 終末期の患者では、人工的な栄養補給や輸液を中止したほうが、苦痛が緩和されることが多い。
コメント 臨死期のがん患者にみられる体液過剰による苦痛症状が、輸液の減量・中止で改善した症例報告であり、終末期脱水に対して包括的評価の必要性を述べた論文である。
作成者 田村洋一郎