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タイトル(日本語)

進行膵がん患者におけるカロリー摂取と生命予後の関係

タイトル(英 語) Prognosis of advanced pancreatic cancer patients with reference to calorie intake.
著者名 Okusaka T, Okada S, Ishii H, et al
雑誌名,巻:頁 Nutrition Cancer. 1998; 32: 55-58
目 的

進行膵がん患者におけるカロリー摂取と生命予後の関係を探索する。

研究デザイン 後向き研究
エビデンスレベル IV
治療環境・施設名 国立がんセンター中央病院、日本
対象患者

例数:50例 年齢: 60歳 性別:男性68%
原疾患:膵臓癌
全身状態:生命予後:中央値=36日(7-262日);PS≧3:64%、腹膜転移44%、遠隔転移なし5%、化学療法32%

介 入 高カロリー輸液、一般の輸液
主要評価項目(定義)・
統計学的手法

生命予後(はじめてアルブミン値が3.0mg/dL以下になったときを起点とした)起点日の前1週間のカロリー摂取量をもとに、低カロリー群(0.01-0.60 kcal/予測基礎代謝量/日)25名、高カロリー群≧0.61 kcal/予測基礎代謝量/日)25名にad hocに分けて比較した。

結 果

高カロリー群で、有意に化学療法施行者、女性が多かった。

高カロリー群が、低カロリー群に比して、有意に生命予後が長かった。(中央値:50日 vs 32日)

化学療法を施行していない患者34名だけの解析で、高カロリー輸液群が、低カロリー群に比して、生命予後が長い傾向があった。(P=0.08)
経口摂取のできない患者群、高カロリー群、低カロリー群において、高カロリー輸液施行例の生命予後が、していない群に比して、長い傾向があった。(P=0.09, 0.34, 0.27)。
結 論

十分なカロリー補給は膵臓癌患者の生命予後の延長に寄与するかもしれない。

コメント 後向き研究、交絡、少数例、生命予後起点の妥当性。
作成者 森田達也