A'-1
タイトル(日本語) 終末期患者の脱水:ホスピス看護師の認識
タイトル(英 語) Dehydration in the terminal patient :Perception of hospice nurses.
著者名 Andrews MR, Levine AM
雑誌名,巻:頁 Am J Hosp Care. 1989; 6: 31-34
目 的

ホスピス看護師が終末期の脱水を観察した経験の有無と終末期脱水についての認識の関係を調査する。

研究デザイン 横断研究
エビデンスレベル Not applicable
治療環境・施設名 ホスピスプログラム。ニュージャージー州41、ペンシルベニア州86(計127施設)、USA
対象患者

各ホスピスプログラムに属する正看護師1名ずつ 96名(回収率75.6%)
81%が外来患者サービス、4.1%が入院サービス、15%が外来と入院の両方に従事していた。他には対象者の背景についての記載なし。

介 入

なし

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

少なくとも死亡前3日間に食物、水分を摂取しなかった患者を終末期脱水状態と定義する。
質問1. ホスピスで脱水患者を観察した経験の有無(独立変数)。
質問2. 脱水に関する10項目の認識を(5: 全く同意する〜1: 全く同意しない)で回答(従属変数)。
各項目の回答割合および平均値を算出。脱水患者を見た経験の有無で2群に分け、脱水に関する認識項目の総得点をMann-WhitneyのU検定で比較。

結 果

脱水患者を観察した経験がある看護師85名(91%)、なし8名(9%)。

認識では、脱水は嘔吐を減らす71%、口渇はまれ73%、窒息感から解放51%、有益である53%と肯定的にとらえられていた。脱水が苦痛であることに非同意は82%、口渇に輸液や経管栄養を必要とすることに非同意は95%であった。
脱水患者をみた経験のある看護師は、経験のない看護師より、脱水について有意に肯定的な認識を示した(p=0.015)。(ただし、経験なしの例数は少ない)

結 論

ホスピス看護師は、終末期の脱水に肯定的な認識を示し、終末期の脱水を観察したことのあるホスピス看護師は、観察経験のない看護師よりも、肯定的な認識を持つ。

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作成者 戸谷美紀